2020年03月12日 2020年08月29日

夜の公園にて

小学校の臨時休校にともない、すっかり引きこもりモード。

先生からの体調確認電話。
「なにか変わったことありますか?」と聞かれ、「なにせ外に出てないので体調の変化はありません」と答えたら「運動してくださいねー」と言われてしまった。

うちのあたりは、人気(ひとけ)がなく、子どもたちが居ないととてもしずかな町。平時から日中は犬のお散歩かジョギングしている人しかみないので、ちょっとくらい出かけてもいいかな?

ところが「近くの公園にいってきたら?」と聞くと「なにをしたらいいの?」。
「だんごむしいるかもよ?」と言えば、「寒いからまだいないよ」。

とにかく遊びに行きたくないようです。

「そういえば、お友だちと遊ばなくていいの?」と聞いてみるも、そもそもお友だちと遊ぶことも好きではないみたい。

「どこか行きたいところはあるのかな?」と聞くと、遊具が豊富な隣の区の公園にいきたいのだそう。そういえば、習い事がお休みになって行けてなかったんだよね。

でも、「電車に乗らないといけないから、ごめんね」とあやまり、ブランコに乗りにいくことになった。


そういえば娘が小さい頃、ブランコに乗りたいといって、夜の公園にいったことを思い出した。
なぜ夜の公園かといえば、心ゆくまでこげるから。

時間は夜7時。あたりはすっかり真っ暗。肌寒さはあるものの、さすが3月というか、30分くらいは耐えられそうだった。

公園の入り口の木に、こどもの握りこぶし大の真っ白な花が咲いていて、うわぁ、きれいだね! と見上げた。

「朝写真を撮りたいな」というと、娘は「夜だからきれいなんだよ」と言った。実際にそうだと思った。濃紺の空に真っ白な花が浮かんで、とても鮮やかに見えたから。

一息つくと、勢いよくブランコに向かって駆け出した。小さなころは、ブランコに乗せてあげるところからはじまり、引っ張って、手が痛くなるまで背中を押す苦行にうんざりとしていたことを思い出す。

自分の力でたかくたかく、ブランコをこぐその姿を見て、「大きくなったね」と褒めたくなった。本当に大きくなったね。

空を見上げると、一閃の雷光がまたたき、大きな雲が街の一部をおおっていた。「おおきなくじらが口を開けているみたいだね」というと、自信満々に「これはペンギンだよ」というのでふたりで笑った。

帰り道につないだ手も、またすこし大きくなって、つなぎ心地が変わっていた。

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るこ
文房具・手帳好きの管理人が、最後にたどり着いたのが「システム手帳」。
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このブログでは試行錯誤の様子や、使い方についてまとめています。