2021年02月21日 2021年11月25日

クリエイティブ制作の流れと進行のポイントを究極のカレー開発に見たてて考えてみた

こんにちは。るこ(@rcorco)です。

ここ2年半ほど、事業会社のディレクターとして働いていた私ですが、なんということでしょう! 最近はデザイナーとして、主にクライアント様のSNS広告や投稿用画像を作らせていただいております。

Web・SNS用の広告クリエイティブ、アイキャッチ画像は、成果物のサイズや規模が小さいこともあり制作工程は短く、キャンバスは狭くとも表現方法に幅があると感じています。

とはいえ、進行管理やディレクションは、工程に差はあれど、Webサイト制作と変わらないように思いました。今後、上流にも関わっていきたいこともあり、全体の流れや各工程についてまとめてみました。


こんなお悩みをお持ちの方に、読んでいただけたら嬉しいです

突然クリエイティブ制作のディレクターにアサインされたけど、進行管理ってなにを考えたらいいかよくわからない。

インハウスデザイナーとしてデザインガイドに従い、トンマナを守った制作してきたため、クライアントワークでの認識合わせがうまくいかない。

Web広告やSNS広告(投稿用画像)制作フローと、必要な素材の集め方を、カレー屋さんの新メニュー開発にたとえながらお話ししています。

マグロン

なぜカレーかといえば、カレーが好きだからです。

工程ごとの担当者について

クリエイティブ制作の流れと進行のポイントを究極のカレー開発に見たてて考えてみた
どど〜ん!! まず工程を表にしてみました。

ふむふむ、いろんなことをやるんだね。ということは伝わったかと思いますが、実際どの工程に誰がからむのか、分業の粒度は、体制によりけり。

小さいカレー屋さんでは、上流工程から制作まですべてオーナーが行うこともありそうですが、ある程度大きいお店なら、オーナー(オリエン)>シェフ(企画・提案・レシピ作成)>チーフ料理人(素材の手配)>料理人(制作)。
のように分業するんじゃないかなあと思います。


クリエイティブ制作でも、小規模制作会社やインハウスの場合は上流からワンストップで関わることもあるでしょうし、大規模な案件であれば、クライアント(オリエン)>企画職・プランナー(企画提案)>ディレクター(素材の手配)>デザイナー(制作)のように、分業することもありますよね。

▼Web制作とくらべると……
Webサイト制作の場合は、コーディングやプログラミングの工程、検証工程、効果測定の設計、運用サポートなどの工程が入り、やることはさらに膨らみ、関わる人数も増えていきます。

オリエンがきた!

オリエン 究極のカレーってなに?

さて、オーナーさんの思いつきで、うちのお店でしかつくれない究極のカレーライスを作りたい! という企画が立ちました。熱量がすごく、オーナーの本気が感じられます。
こんな予算でお店の看板になるカレーライスが作りたい! というお気持ちはよくわかりました! しかし、その情報だけでは何を作ればいいのかよくわかりませんよね。そう、すべては「究極のカレーライスとは何か?」を掘り下げるところから始まります。


クリエイティブ制作も同じです。オリエンでクライアント様の実現したいことや現課題を汲み取り、仮説を組み立て、最適な解決方法を企画提案します。

企画提案→決定

具体的に究極のカレーとは何かを突き詰めて考えます。

企画幻のカレーってなんだ?

フルーツカレー、インドカレー、牛すじカレー、幻のマッシュルームカレー。

どんなコンセプトのカレーを作るのか、そのカレーを作るにはなにが必要か? により、必要な素材が変わるため、しっかり決めないと大変なことになります。

この街にインドカレー店をオープンして早20年。このエリアで美味しいインドカレー屋としてある程度の評判もあれば、常連さんもいます。しかし、変わり種のカレーを提供することで、近所の常連さんだけではなく、少し足を伸ばして食べに行ってみようか? という新規顧客の誘導に使ってみたいと考えました。

新規顧客は平日より週末にやってくるはず。常連さんは会社員や学生さんが多く、ランチ目的で平日に訪れる方がほぼほぼ(POSデータの売上でも週末の売上は伸び悩んでいる裏付けがとれました)。

「週末限定」と銘打ち、変わり種のカレーライスを提供したら、話題になるのでは。よーし! インスタ映えする「フルーツカレー」を作ろう!

オーナーに企画を提案してみると、なかなか感触がよく、実際に店舗でお出しすることも想定しながら、メニューを作ってみようということになりました。


マグロン

プレゼン、通ってよかったですね!

クリエイティブ制作も、オリエンの内容をもとに、こんな目的でこのような施策を打ち出したら良いのでは? と仮説を立て、ご提案に挑みます。もしプレゼンが通ったら……企画を実施するためにはどうしたらいいか? 具体的な企画に落とし込むことになります。

レシピ(構成案)作成

作るモノを決めて、レシピを想像して(レシピがわからない時は相談して)、必要な素材を考えます。

magron

フルーツカレーを作るはずなのに、鶏肉だけ用意されていたら、困りますもんね。

さて、フルーツカレーを作るために必要な素材はなんでしょう? この段階で、どのような盛り付けにするかも考えておきます。


クリエイティブ制作では……という流れにもやや飽きてきました!!!! ここは割愛。まあほんとにそういうことです!

素材の手配

必要な素材の手配先を考えます。

ドラゴンフルーツを安定的に納入してくれる青果店はどこだろう? カレー粉を仕入れられるインド料理店はどこだろう? どうしても手に入らないフルーツはないだろうか? 場合によっては自分で海外まで足を運んで入手しよう!

手配方法によって、工数や仕入れ値に差がでそうです。実提供可能な原価まで落とし込めるか? の問題がありますが、試作段階ではアジアくんだりで変わったフルーツを探しにいくのも一興ですね! 開発ストーリーが作れちゃう!


クリエイティブ制作では、企画を実施するために必要な素材を集めます。同じく、何をどう手配するかにより、工数や仕入れ値に差がでてくるため、お見積もり金額と提供内容のバランスはめっちゃ大事です!

調理(制作)フェーズ

あつめた素材とレシピを料理人に渡しましょう。
レシピが再現できているか? 何度も検証します。

あとは、現場のコックが「いいかんじ」に仕上げてくれることを期待するばかりです。どんなに完璧なレシピと材料があっても、作ってみたらイマイチだったことはよくあります。コックの腕に左右される部分もありますので、お店で一番の古株コックにお願いしました。

うお〜〜、映え重視でなんだか、味については保証できない気がしてきました。

まあそれも「マズくてやばい」「フルーツカレー以外はうまい」のような口コミに伝わるかもしれません。客寄せパンダとしてはいけるのでは……。食材の手配でがんばりすぎて、ちょっとお疲れなあなたは、投げやりに考えました。

なんにしても、ちょっと不思議な究極のフルーツカレー、完成です!

究極のカレーづくりの流れ まとめ

いや〜メニュー開発って大変ですね!!!

クリエイティブ制作の流れも基本的には変わりません。
「アイデアを出す」「具現化する方法を考える」「方法をブレイクダウン(因数分解)する」を意識し、制作開始までに必要なタスクを網羅できていれば、スムーズな進行間違いなしです! 

企画提案フェーズから、いきなり粒度の細かいことから考えだすと発想がせばまりますが、具現化するためには、粒度の細かいことを考えないわけにはいかないという点を留意するとハッピー!

マグロン

料理に例えるのはここまで〜。
新ゲテモノ料理スポットとして、話題になったらいいですね!

デザイナーさんがどこから関わるか、ケース別にまとめた資料はこちら!

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