2020年03月26日 2020年04月16日

窓をあけて、春風を

人は自分のことも、他人のことも、驚くほどわかっていない。すぐそばにいる人のこともわからない。

10代の頃読んだ本に「ジョハリの窓」という理論が書いてあった。

人には4つの窓があり、自分にしか見えない窓からみた景色を伝えて、他人にしか見えない景色を教えてもらう。みんなに見える窓を広げて、だれも知らない未知の窓をせまくしていく。そんな理論。

「自分はこんな人だよ」と自己開示することが得意な人は、日本人の場合10人いたら1〜2人だと思う。


考え方の違う人々が一緒に行動すると、意見の衝突がおきる。その時どう調整していくかがコミュニケーションなのだと思う。その過程で傷つけ合うこともあるけれど、あきらめなければほどよい距離を見出すことができる。

若かりし日のわたしは、「ケンカをした分だけお互いの腹のなかを分かち合って、理解しあうことができる。そして痛い思いをすればするほど、親密な仲になれる」のだと思っていた。ヤマアラシのジレンマのように。


自分と違うタイプの人と良い距離感を見つけるのは難しい。すっかり近づくことがおっくうになったわたしの前に、不満をぶつけ「きっとわかり合える、何かが変わる」と信じている人が現れると、あまりにも目映くて、街頭に群がる羽虫のように、引き寄せられてしまう。紡ぎだすことばが攻撃的なほど鮮やか。まるで新しい星みたい。

わたしはまあ、風がないだくらいのエネルギーがあればいい方なのだけど、隠していることはない。誰かとぶつかりあおうという気はすっかりなくなってしまったけれど、傷つくことが怖くなったわけではない。心を閉ざしたわけでもない。嫌われたいわけではないが、必死になって好かれたい気持ちも無くなり、すっかりフラットになったのだ。

わたしの窓はひらかれているよ。

「ヤマアラシのジレンマ」は、二匹のヤマアラシが寒さをしのぐために寄り添おうとするも、お互い傷つけあってしまう。しかしそのうち、ほど良い距離を見つけ出すという有名な寓話。
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るこ
文房具・手帳好きの管理人が、最後にたどり着いたのが「システム手帳」。
システム手帳は、自由自在に中身を入れ替え、自分好みにカスタマイズできるところがとても魅力的です。
このブログでは試行錯誤の様子や、使い方についてまとめています。