授乳し続けることのメリット・デメリットとは
娘が2歳2ヶ月になったときのこと。
2歳になったけど卒乳できなかったなあ〜、まあ次は3歳で。
との〜んびり構えていたわたしに、「からしを塗って断乳しろ」と夫が怒ってきました。
娘にとってのおっぱいの思い出が嫌なものになるのはイヤだぁああ!! と絶賛抵抗中のわたし。
できれば自然卒乳したいと考えているんですよ〜。
そこで、授乳し続けることのメリット・デメリットについて、改めて整理してみました。
- 長期授乳についてお悩みの方
- 授乳を続けたいけどどうしようとお考えの方
にお読みいただけたら嬉しいです。
いつまでに卒乳・断乳すればいいの?
- 厚生労働省のガイドラインでは、離乳食完了期(12〜18ヶ月)頃
- ユニセフとWHOのガイドラインでは、2歳頃〜
わたしが何回かお願いした桶谷式の先生は、いつまででも上げていていいのよ〜 とおっしゃっていましたが(笑)、最強母乳外来さんの記事によると、世界平均の卒乳時期は4.2歳とのこと。
また、2歳を過ぎて卒乳が完了していないからといって、検診で辞めるように指導されるわけではありませんでしたので、ビクビクしなくとも大丈夫です!
1歳半・2歳歯科検診のどちらでも、う〜んという顔をされはしましたが、あくまでも「デメリットを伝えること」が仕事。
あとは保護者の判断に任せるようにしているのかな? と感じました。
周りのお母さんたちは、ワーキングママさんなので保育園に預ける前に断乳したという方が多いため、未だに授乳しているということは、聞かれない限り言いません(笑)。
しかし、娘本人が、所かまわず「パイパイ、おっぱい〜〜〜!」と切ない声を上げて、服を引っ張るので、バレバレかも……。
授乳しつづけるメリット
母目線でいうと、スキンシップする時間が減らない。
これに尽きると思います。
とくにうちの場合は、日中保育園に預けているので、帰宅すると寂しさが炸裂するんですよね。
帰宅して一番最初にすることは、手洗いうがいではなく……ソファに座って授乳することだったりします。
満足すると、やっとお家での活動が始まるわけです。
子供にとっては、わかりやすい拠り所があることが、メリットではないでしょうか。
それでは、客観的なメリットはあるのでしょうか?
検索したところ、下記のような記述を見つけました。
母乳育児の長期的な効果(感染予防、免疫制御、認知能力の向上)は、母乳育児期間に応じて高まる。
自然な卒乳は2歳半~7歳である。
—大山牧子「母乳で育てられている赤ちゃんとお母さんにやさしい保育園をめざして」
生涯飲む母乳の摂取総量が多いほど、小児白血病、リンパ腫、耳の感染症、
呼吸器感染症、下痢、インフルエンザ桿菌(Hib)、肥満や過体重のリスクが減る
—本郷寛子「母乳と環境」
母乳の成分は赤ちゃんが1歳を過ぎても変化を続けて、すぐれた栄養として重要で、子どもの免疫組織の強化にも役立つことが分かってきました。
また、研究によって母乳育児を長く続けるほどに、子どもが母乳をたくさん飲むほどに、子どもと母親の健康に良いことが分かってきました。
このようなデータや他の多くの理由から、WHOは、生後6ヵ月までの完全母乳育児と2歳までの継続を勧告しています。
—アメリカ小児科学会編「母乳育児のすべて」
乳ガンを防ぐ効果は、授乳期間とのかかわりが深く、
最も乳ガンにかかりにくいのは、一人以上の子どもを、合計5~6年以上、完全に母乳で育てた女性
—ラ・レーチェ・リーグ・インターナショナル「だれでもできる母乳育児」
これらが本当であれば、嬉しい限りです!!
娘は生後4ヶ月から保育ママさんに預かっていただいていたので、日中は搾乳して冷凍した200ml程度の母乳しか飲んでおりませんでした。
専業主婦のママさんと比べると、飲んだ総量が少ないから満足していないんだ! と思っていましたが、きっと免疫組織を強化しようとがんばってるんですね(笑)。
ストレスが免疫力を下げることは事実ですので、母乳を飲むことでストレスが発散されているのかな〜とも思います。
参考サイト
長期授乳のデメリット
周囲の目が厳しくなる
授乳室に入るとき……周りはちっちゃい赤ちゃんばっかりでいたたまれない気分になります。
これは被害妄想としても、そこに追い打ちをかけるように、家族がいうのです。
「いつになったらやめるの?」
「3歳の誕生日くらいに〜」
「そんなんでやめられるの? 今すぐからし塗りなよ」
はぁ、心が折れそうです。応援してよ〜〜。
また、ママが病気になると「授乳をしているか」に○をつけないといけません。
優しい先生なら「きっともう寝る前にちょっと…くらいでしょ? 先生によっては辞めさせろって言われるかもしれないけど、くすりのことは気にしないでいいよ」と言ってくれます。
でも、先生によっては辞めるようにいってきます(汗)。
ここをどうかわすのかが、長期授乳を続けるママの腕の見せ所です……!
何かあるとおっぱいのせいだと思われる
うちの子はとにかく寝付きが悪く、2歳半にして就寝時間が22時半〜23時……。
おっぱいをあげてるから寝ないんだ、早く辞めろと家族に言われます。
おっぱいあげなくても結局寝ないですよ〜〜〜。
また、甘えん坊なのもおっぱいをあげているから。
ワガママなのもおっぱいをあげているから。
すべておっぱいのせいにされてしまうのです(涙)。
嫌なことがあるとおっぱいで安心しようとする子になる
甘えん坊なのは、日中保育園に預けたり寂しい思いをしているからだと思います。
ですが! ちょっと嫌なことがあると、だっこ〜〜おっぱ〜〜〜い! と抱きついてくるのは事実(笑)。
赤ちゃんのふりをしてごまかしたい気持ちと、ワガママを受け止めて甘えさせてぇええ〜という気持ちが入り乱れた結果が「だっこ〜おっぱい〜」なのです。
これは少し悩ましいところです。
安全装置として役に立ってるのは嬉しいんですが、辛いことと立ち向かえないで泣いて甘えて終わっちゃうのは、成長の妨げにならないかなぁという不安があります。
授乳時間が必要になる
授乳を辞めようと考えるママの中には、授乳中何もできないのが苦痛……という方もいらっしゃるようです。
わたしは気にせずソファに座ってられるタイプですが、それでも、朝と夜20分ずつ授乳していたら40分。
40分あったら……洗濯して掃除機かけて……くらいできちゃいますよね。
この40分をタイムロスと考えるか、お子さまとのスキンシップと考えるかで変わってきますよね。
お子さんの虫歯リスクが上がる
区の歯科検診で言われたことによれば、母乳自体が虫歯のリスクになるというよりも、甘いものをチュッチュと吸い続けるのが良くないそうです。
唾液の少ない子ですと元から虫歯リスクが高いので、早めに辞めた方が……と注意を受ける可能性があります。
長期授乳するときは要注意!前歯の間が虫歯になりました……
断乳のタイミングを失うことがある
物心がつく前に断乳するのも、もちろん大変だと思います。
しかし! 2歳を過ぎると過去のことをよ〜〜く覚えています……傷あとを見て「おともだち叩いたら、叩かれちゃったの」と、何度も何度も訴えてくるくらいによく覚えています。
そう、すぐにおっぱいのことを忘れてくれるわけではないのです……しかも、力もついて知恵もつくという……。
本人が辞めたくなるまで、待つことになってしまうかも。
断乳はどうやって決めるの?
さて、「妊娠した」「ママが手術を受けなくてはならない」などの、断乳しないといけない事情がある場合以外では、どうやって断乳を決めればいいのでしょうか?
時期を決めて言い聞かせる
まだ成功していないわたしが言うのもなんですが、
言い聞かせて、その日になったらバイバイ。これが一番現実的だと思います。
当日は、
- おっぱいのことを思い出す暇がないくらい思いっきり遊んであげる
- おっぱいさん、アンパンマンになっちゃったよ〜 などの手を使う(おっぱいに絵を書く)
- 寝かしつけは家族にお願いする
- おっぱい以外の方法で、思いっきり甘えさせてあげる
などで、心を満たしてあげられたらいいですね!
おわりに
長期授乳は、ママにとって大変なことでもあります。
それでも貫きたいというママがいたら、パパやご両親は、あたたかく応援してくれたらいいなと思います。
ちなみに……我が家はというと……。
- るこ
- 娘ちゃんいま何歳?
- むちゅめ
- 2さ〜い!
- るこ
- 3さいになったら、おっぱいバイバイしようね〜
- むちゅめ
- ブーーー!
3歳で、ほんとに卒乳できるのか……なぁ?(笑)